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派遣社員を正社員として雇用できるのだろうか？    派遣社員として来ている人物を今度正社員として雇いたいんだが、注意点は？   派遣社員は、派遣元に雇用されていても、実際には、派遣先の指揮命令下で働いています。   そのため、派遣先に慣れてしまい、その派遣社員がいないと業務が進まないという状態が生まれ、そのまま正社員として雇用したいという状態がよく起こります。   この場合には、正社員として雇用しても良いのかという疑問が生じます。   結論から申しますと、派遣契約が終了した場合には、派遣社員を派遣先企業が正社員として雇用してもかまいません。   たとえ、派遣元企業との契約で「派遣期間終了後は、派遣先企業は派遣社員を雇用してはならない」という禁止規定があっても、派遣先企業はその派遣社員を雇うことができます。   こちらは、労働者派遣法にも明記されていますし、憲法22条の職業選択の自由により派遣社員は派遣先企業に就職することができます。   ただし、以下の点に注意が必要になります。 派遣先企業が派遣社員を雇う時の注意 �@派遣元企業との派遣契約満了後に雇用するようにすること こちらは、なんら問題はありません。 派遣元企業が禁止規定を設けていても、それ自体無効であることは先ほど記載しました。 �A派遣元企業との派遣契約を解除して雇用しないようにすること 契約を解除してまで雇用することは、非常に問題が生じます。 優秀で、今すぐに雇用したいと考え、派遣契約を解除して派遣社員を雇い入れることは避けましょう。 無理に契約を解除して派遣社員を雇用しようとすると、派遣元企業から損害賠償を起こされるばかりではなく、企業としての信用も低下します。 あくまで、派遣契約が終了した後に雇用するようにしましょう。 派遣社員・契約社員Q＆Aへ 企業人事労務解決室トップへ